目次ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ
10年前、原子力発電所で働いてエライ目にあった…
今回はいつもと趣向を変えて私自身が体験した「ブラック労働記」を書いていくズイ…
あれは今からおよそ10年前…
当時19歳だった私は学校にも行かずふらふらしていたズイ 昼はパチンコで潜伏拾いや技術介入で小金を拾い、夜はバーでバイトするという酷い生活だったズイ
流石にこのままではダメだな…と思っていた頃 バーの常連客から
「原発で働いてみんか?」
という勧誘があったズイ コネで雇えるから適当に履歴書さえ書いてくれればいいとのこと…
給料は日当制である程度仕事を覚えるまでは8000円という話だったズイ 日当自体は安いけど、いい加減不健全な生活にも嫌気がさしていた私は働いてみることにしたズイ
この時に断っておけば…
面接・入社 ほんのり香る怪しい匂い…
後日、紹介してくれた常連客と共に雇ってくれるという会社に向かったズイ
しかし実態は会社というより個人事業主のような感じだったズイ 面接も社長の家で履歴書を渡して終了
社長はなんだか掴みどころのない口の悪い30代後半のオッサンだったズイ
これを読んでる人は「何故そこで断らなかったんだ?」と思うかもしれないけど
既に働くことが決まっている空気で、さながら喫茶店で怪しい商品を買うように詰められている感じだったズイ…
かくして怪しい会社に入社することが決まってしまった私…
初めての原発 入場手順は厳しいぞ!
数日後に電話で連絡があり、どうやら原発で働くための入所教育や入場IDの発行などが必要らしい
私は初めて原発に行くことになったズイ
他にも数名同じ手続きをする人がいるらしく、社長が運転するハイエースに乗り合い一路原発へ…
小一時間ほどで原発に到着したものの、車で中に入るには高速道路の料金所のようなゲートを通る必要があるズイ
このゲートは社長が書類やらなんやらを提出して通ることができたズイ
ゲート周りには警備員が多かったし、敷地のほうには軍隊さながら隊列を崩さず訓練している警備員の集団も…
「はえー、やっぱり厳重なんやなー」とか思ってたズイ
そんなこと思っているうちにゲートが開き、初めて原発の中に入ることになった
警備員の誘導で駐車場に車を停めたのち、会議室のような大きな部屋に集められた
おそらく同じ入場手続きの申請をしに来た人達が100人ほど集まっていた
その後は原発側の担当者が現れ簡単な挨拶と「原発で働く前に~」的なビデオを見させられたズイ
視聴後になんか書類を書いた記憶があるけど、おそらく規則違反しないことの同意書だったかな?
書類を書き終えるとお次は行列を作っての健康診断!
簡単な検診だけだった気がするけど、会社とかでやるような検診車ではなく専用に設備が備わってるのが流石だなぁ今更ながら思ったり…
健康診断が終わったら入場用IDカードの発行のため今度は免許センターのような所に!
ここはほんと免許の更新みたいな感じで写真を撮ってIDカード発行していたズイ IDカードを受け取ったら無事手続きは終了、同乗していた全員の手続きが終わったら即撤収
場内の広さや設備の規模に内心ワクワクしていた私!
しかし帰りの車内、社長が発した言葉で凍り付く…
「そのIDカードな、無くしたら〇すから」
またその言い方も、冗談で言っているような感じもしないでもないような本気なような目が笑ってなかったようなあああああ…
ここで私は
「あ、やってもうたな…」
と思ったズイ
しかしここまで踏み入れてしまった以上引き返すこともできず、翌日から原発での仕事に従事するのだった…
原発の仕事といっても色々ある
私が働いたのはいわゆる「原発の定期点検工事」と呼ばれるものズイ
原発に複数原子炉があって、それぞれ1号機・2号機~なんて呼ばれているズイ
複数ある原子炉をローテーションで停止させてメンテナンスや点検・修復を行うのが定期点検工事になるズイ
原発の仕事といえば防護服を着て放射能がガンガンの炉内で作業するようなイメージがあるかもしれないズイ
しかし実際にはいろんな種類の仕事があって、運転中の原子炉で作業することはないズイ
また工事に伴って停止している炉であっても放射線の影響があるため
・炉に近い放射線管理区域内作業を行う1次作業者
・タービンなどの管理区域外作業を行う2次作業者
に大きく分けられるズイ
私は管理区域外の2次作業者としてタービン関係の配管・足場周りの仕事をしていたズイ
当然放射線のリスクのある1次作業者の方が賃金は高いらしいけど、防護服を着て放射線計(ガラスバッチと呼ばれていた)を気にしながら働きたいとも思わなかったのでよかったズイ
そもそも1次作業者はガラスバッチが鳴った時点で管理区域外に退出しなければならない時間勝負の仕事なので、素人が働ける仕事ではないズイ
配管・足場周りの仕事をしだして1週間…
そんなこんなで原発で働きだした私はタービン建屋と呼ばれる施設の配管・足場周りの仕事を社長たちとすることになったズイ
といっても素人の私は荷物運びや雑用がメインだったズイ、仕事自体はそこまで大変ではなく、定時に必ず終わっていたので悪くないかなぁといった感じ
少しずつだけど仕事にも慣れて 「これなら何とか頑張れそうかなぁ~、機械のスケールデカすぎて見てるだけでも楽しいし!」 なんて思ってた矢先に事件が起こる…
次回
ブラック!ご期待ください!
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